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富岡惣一郎 「霧」

  • 開催日

    2021年03月27日(土)

  • 終了日

    2021年07月06日(火)

  • 会場

    南魚沼市上薬師堂142  南魚沼市トミオカホワイト美術館

  • カテゴリ

    展覧会

  • エリア

    南魚沼市  

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 雪の白に魅了された富岡惣一郎は、独自の油絵の具「トミオカホワイト」を開発し、刀鍛冶に特注した大小さまざまなペインティングナイフと独創的な描画方法で白の世界を表現しました。

 富岡の描画方法(技法)は、前期と後期で異なります。前期(1953-1978)の技法は、トミオカホワイト絵具を均一に塗り、乾ききらないうちにペインティングナイフで絵具を削り乾燥させた後、全面に黒の絵具を塗り、布で拭き取ることで、削り取った溝に黒絵具が入り、モチーフが浮び上がります。

 対して、後期(1979-1993)は、ホワイト以外の色(黒・青・赤などから1色)を均一に塗り乾燥させ、さらにその上にトミオカホワイトを塗り重ね、乾ききらないうちにペインティングナイフでトミオカホワイト絵具を薄く、あるいは厚く削り取ります。削り取ったところは下地の色が現れ、山や川などのモチーフが描き出されます。また、絶妙な力加減でナイフを操り削ることで、うっすらと積もった雪や雲海をホワイトの濃淡で表現しています。

 独自の技法を明かした富岡ですが、「霧」の表現方法だけは最後まで語ることはありませんでした。霧を描いた作品には、中国・桂林、熊野、十和田湖、富士山の風景などがあり、その中でも桂林は特別な場所でした。

 1981年4月、雨季明けの最も霧が発生する時期に合わせ、久保田博二氏(世界最高の写真家集団「マグナム・フォト」メンバー)と共に文人墨客が愛してやまない桂林に向かい、船やプロペラ機を使い、霧の中から見え隠れする奇峰を取材。大量のスケッチを抱え帰国した富岡は、翌年「桂林山水」シリーズを発表しました。

 富岡がこの地を踏んだのは、これが初めてではありませんでした。1944年太平洋戦争も末期に向かう頃、富岡は新潟県の兵隊として桂林地区に進攻しました。富岡自身多くを語りませんでしたが、この岩山地帯の難行や戦闘は心の底でつらい記憶となっていたのではないでしょうか。

 桂林の作品は幻想的で優美な世界を感じる一方で、どこかもの悲しさが漂います。兵隊として赴いた地を描く時、命を落とした仲間への追悼の意を込め表現していたのかもしれません。
 本展では、幽玄で静寂な世界を表した霧の作品を中心に画家が辿った白の軌跡を紹介いたします。

◆会期 3月27日(土)~7月6日(火)
◆時間 9:00~17:00(入館は16:30まで) ※3月は10:00開館
◆休館日 毎週水曜日(但し、5月5日は開館)
◆観覧料 一般500円(400円)、 小・中・高校生250円(200円)
     ※( )内は団体20名様以上

お問い合わせ先

南魚沼市トミオカホワイト美術館 ☎025-775-3646

詳しくはこちら

http://www.6bun.jp/white/

アクセスマップ

  • 投稿者: 南魚沼市トミオカホワイト美術館  
  • 掲載日時: 2021年03月28日 16時00分

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