鮭の子

鮭の子どもといえば、稚魚もしくは筋子、イクラを思い浮かべますが、村上では違います。明治に入って村上藩が解体になった後、旧藩士が鮭の漁業権を譲り受け、その収入を子弟の教育資金としました。学校を設立したり、将来性を見込んだ子弟には奨学金を出して援助しました。「大きくなって戻って来い」という願いも込めて、彼らを鮭の子と呼んだのです。皇太子妃雅子様の祖父毅夫さんも奨学金を受けた鮭の子です。ちなみに「イクラ」のことは村上では「はらこ」と呼びます。