アマルガム精錬

砂金は金と他の岩石との比重の差を利用して採取するが、金鉱石から金を採取するには精錬が必要だった。アマルガム精錬は、砕いて粉末にした金鉱石に水銀を混ぜてアマルガムを生成させ、後に蒸留して水銀を取り除く方法。スペインが中南米の金銀鉱山で導入していた精錬法で、江戸時代初期にポルトガル、オランダから大量の水銀を輸入した記録が残っている。しかし水銀が高価であったため、金の産出量が減った江戸時代初期以降は、それ以前の鉛を使った灰吹精錬に戻っている。