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file-61 つながる!新潟の鉄道:後編~県内の味のある鉄道たち

  

鉄道の町・新津のこころ

鉄道資料館所蔵模型

SL全盛期の新津機関区の一部(模型・新津鉄道資料館所蔵)。このような現業機関が、新津の町に効率的に配置されていた。

C57-180の実物プレート

「SLばんえつ物語号」C57-180の実物プレートは、新津鉄道資料館に大切に展示されている。

 新潟の鉄道を語るうえで、新津(現新潟市秋葉区)の町は外せない。明治30年に北越鉄道会社が沼垂― 一ノ木戸間で開通するとともに新津駅も営業を開始。やがて岩越線(今の磐越西線)および村上線(今の羽越本線)の分岐点となり、新津は「西の米原、東の新津」と呼ばれるまでに発展した。最盛期には1日に400本もの列車が発着。機関区や電務区などの15の現業(げんぎょう)機関が設置され、新津で働く人の4人に1人は鉄道に関わる仕事をしていたといわれる。しかし昭和40年代に入り列車が電化されるとともに現業機関も各地に分散および廃止。鉄道の町は次第にその姿を変えて行くことになる。

 けれど、新津が今でも鉄道の町であることに変わりはない。平成6年に操業が始まった「JR東日本・新津車両製作所」は電車の製造からメンテナンスまでの全てを行う、世界的にも珍しい鉄道会社直轄の大規模な工場だ。山手線を走る電車など年間250両のペースで生産が続けられている。

 鉄道マンの心意気はもちろん健在である。先にふれた「SLばんえつ物語号」は新津第一小学校に保存されていた車両だが、昭和44年の現役引退以来、鉄道OBを始めとするさまざまな人の手により大切にメンテナンスがされてきた。いつでも走れる状態にあったからこそ、あのような「復活」が可能だったのだ。

新津鉄道資料館

新津鉄道資料館

新津鉄道資料館
住所/新潟市秋葉区新津東町2-5-6
電話番号/0250-24-5700
開館時間/9時30分~16時30分(入館は16時まで)
休館日/月曜(祝日の場合翌日・臨時休館あり)
入館料/大人200円、子ども100円
※リニューアルのため平成25年夏をめどに一時休館

 新津の鉄道の歴史は「新津鉄道資料館」に足を運ぶとよくわかる。資料館は昔の国鉄の養成所「新潟鉄道学園」をそのまま使っている。鉄道OBが交代で受け付けに立ち、リクエストがあれば展示品について説明もしてくれる。旧国鉄のOBや市民から数多くの資料提供を受け、実際に車掌が使用した小道具や電車のパンタグラフ、保線車などおよそ2,000点に及ぶバラエティに富んだ展示物は鉄道マニアならずとも楽しめることだろう。

 

 

アイドル誕生! 鉄道で町おこし

アイドルユニット『SLC57』

『鉄道の町にいつ』に誕生した新津をPRするためのアイドルユニット『SLC57』。メンバー4名が様々なステージで新津の魅力を県内外に発信する。
(左から、さとな、ありさ、まい、みこ)


 新津の「鉄道愛」はこれだけにとどまらない。新津商店街協同組合連合会ではミニSLを購入。実物の10分の1スケールで、石炭で走る本格派だ。イベントなど運行時には鉄道OBが協力する。新津商工会議所では会員がそれぞれの事業所の窓に「SLばんえつ物語号」の写真を貼り、鉄道の町をアピールする。また、同青年部はアイドルグループ「SLC57」を誕生させた。オーディションで選ばれた15~25歳の女性4人が、歌とダンスで地域を盛り上げようと奮闘中だ。ほかにも町内会で鉄道博が行われたり、SLをかたどった田んぼアートが登場したりと、新津と鉄道のつながりはむしろ広く、強くなっているように感じられる。明治から大正、昭和、そして平成へ。鉄道が人と人、世代と世代を結びつける。
 
 

         

参考文献およびHP

    

新潟県魚沼地域振興局企画振興部

SLばんえつ物語号 森と水とロマンの鉄道

三国街道 塩沢宿 牧之通り Official Web Site

うまさぎっしり新潟観光通信

新潟市秋葉区

SLC57 Offcial Homepage

JR東日本

新潟日報、読売新聞


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