科学と歴史満喫!上越・親子日帰り旅
新潟県内のミュージアムには親子で体験できるメニューもたくさん。よしもと新潟県住みます芸人として活躍する、いっすねー!山脇さんと長男の春くん(小学1年生)親子が、上越市をぐるっと散策。科学と歴史を訪ねる楽しい1日を過ごしました。親子でミュージアム巡りの参考にしてください!
上越科学館
2人がまずやってきたのは、来年開館40周年を迎える上越科学館。ここは科学と遊ぶ不思議なサイエンスパーク。「どうして?」が「なるほど!」に変わるプログラムがいっぱい。春くんはもう走り出しそうです。
案内してくれたのは永井克行館長。山脇さんとは2年前に会ったことがあり、うれしい再会になりました。この日は夏の特別展「透けとるん?」(会期終了)を見てから、常設展示へ。光学迷彩と再起反射、不思議な凸面鏡などちょっと難しい展示にも春くんは興味津々。「これ、おじさんが発明したの?」などと聞きながら先に進みます。
「人類の進化」ゾーンでは「チンパンジーが人間になっていった!」と、アフリカヌス猿人や北京原人と同じポーズ。「生命の進化と環境」ゾーンで、恐竜ロボット「ティラノ」の動きを真剣に目で追う姿に永井館長は「小学1年生でここまで理解し鋭い反応をするのは素晴らしい。いい子育てをしていますね」と山脇さんに話していました。
最後は「チルドレンパーク」のボールプール。山脇さんも一緒にプールへ入り、カラフルなボールに埋もれました。
上越科学館は九つのゾーンで科学と遊ぶ体験ができるミュージアム。館内にはサイエンスシアターや体力測定ゾーン、屋外にはサイエンスプレイパークがあり、大人も子どもも1日たっぷり遊べます。皆さんも恐竜ロボットの迫力を間近で見てみませんか?
◯施設の情報はこちら
日本スキー発祥記念館
2人が次に向かったのは、「日本スキー発祥の地」として知られる金谷山。日本スキー発祥記念館は、スキーの歴史やスキー用品の変遷などスキーに関するさまざまな展示を行っているミュージアムで、1992年にオープンしました。
案内してくれた学芸員の荒川将さんが「1911(明治44)年に日本で初めての本格的なスキー指導が行われたのが上越市。指導したのはオーストリア・ハンガリー帝国のレルヒ少佐です」と、レルヒ像前に案内してくれました。等身大のレルヒ少佐は貫禄たっぷり。聞けば身長は178センチもあったそうです。「当時としては長身だったんですね。帽子でも大きく見えますね」と山脇さん。スキー経験のない春くんも、館内のさまざまな展示を興味深そうに眺めていました。
荒川さんから、レルヒ少佐は帰国後も上越の人たちと温かな交流があったことを教えてもらい、感動した山脇さん親子。書道家でもある山脇さんは「レルヒの部屋」に展示されている直筆の文字を見て「温かみのある優しい文字だなあ。人柄を感じますね」。レルヒ少佐と共に日本にスキー文化をもたらした長岡外史の生涯も知ることができた、有意義なミュージアム探訪でした。
実は山脇さんもスキーをしたことがありません。「スキーやってみたい!」と顔を輝かせる春くんに対し、山脇さんは「芸事もスベったことないけど、ちょっとやってみたくなりました」。ちなみに、レルヒ少佐が上越でスキー指導をした1月12日は「スキーの日」と定められています。この冬には、颯爽とゲレンデに立つ山脇さん親子と会えるかもしれません。
◯施設の情報はこちら
Burger Cafe & Grill PICCOLO(バーガーカフェ&グリル ピッコロ)
午前中たくさん身体を動かし、お腹はぺこぺこ。ランチはJR高田駅から徒歩圏内のハンバーガーショップに向かいました。ピッコロはボリューム満点のハンバーガーやサンドイッチが人気の店で、店内飲食はもちろんテイクアウトもOK。夜はディナーやパーティも楽しめます。
春くんはキッズバーガー(単品550円、ポテト・ドリンクセット+360円 いずれも税込)、山脇さんは魔貫光殺砲バーガー(単品3,190円、ランチのドリンクセット+390円 いずれも税込)をオーダー。オープンキッチンからは肉を焼く香ばしい匂いが漂ってきました。
程なくテーブルに届いた魔貫光殺砲バーガーは、牛肉100%のパティ3枚、チーズ3枚、アボカド、グリルオニオン、トマト、ピクルス、たまご、ベーコン、レタスの大ボリューム。「え、どうやって食べたらいいの?」と山脇さんも困惑するほど。魔貫光殺砲とは、ドラゴンボールに登場するピッコロが繰り出す、オリジナル必殺技の名前。以前に「トッピング全部のせ」をオーダーした人が名付けたんだとか。
山脇さんは「ピッコロに負けていられない!」と、ナイフとフォークを駆使しながら高さのありすぎるハンバーガーを攻略し完食。春くんも難なく、ジューシーなパティが挟まったキッズバーガーとポテトを食べ切りました。
◯概要
住所/上越市本町5ー3ー22 ニシワキビル 1F
営業時間/11:00~23:00
定休日/月曜日
電話番号/025-530-9390
公式Instagram
高田城三重櫓
続いて高田城址公園へ。お堀の周りを歩いていると、どこからでも見えるのが高田のシンボル「高田城三重櫓」。早速お堀にかかる橋を渡り、長い階段を登ります。ここは、1614(慶長19)年に築城され1870(明治3)年に焼失した三重櫓を、上越市発足20周年事業として1993(平成5)年に再建したものです。間近で見るとその堂々たる佇まいに圧倒されそう。春くんはかっこいいお城に大喜び。
上越市立歴史博物館の廣瀬美紀さんの案内で、1、2階の展示室を回りました。松平忠輝の入城から始まる城の歴史を展示やVRでお勉強。わずか4カ月で竣工されたこと、明治期には陸軍第十三師団が入城したことなどを学ぶことができます。春くんは城を囲む堀を「この川は新潟までつながってるの?」などユニークな解釈を連発し、みんなを爆笑させていました。ギャグのセンスは親譲りのようですね。
そして3階の展望室へ。山脇さんは窓からの眺めを「まじ最高!」と絶賛。「住民票ここに移そうかな」とも話していました。はい、それは無理だと思われます。
高田城三重櫓を出た2人は、約5ヘクタールある高田城址公園を散策。春の桜、夏の蓮と四季折々の見どころは多彩。公園内には文化施設やスポーツ施設などもあり、とにかく広い。歩き疲れた2人は、噴水の前で好物のどら焼きを食べながら小休止。「本当に広いですよね。お堀の中に学校があるなんて、上から見なければわかりませんでした」と山脇さん。今度は家族みんなで、高田城址公園観桜会の夜桜ライトアップを見に来たいね、と話していました。
◯施設の情報はこちら
井上冷菓
旅の終わりに立ち寄ったのは1938年創業の老舗、井上冷菓。現在は3代目の橋本佳奈さんが切り盛りしています。昔ながらの製法で作るアイスキャンディーは、あずき50円、ミルク50円、チョコ60円!次々とお客さんがやってきては10本20本、時折100本!と大量のまとめ買いをしていきます。新聞紙で包むのが、ある意味おしゃれな感じです。
2人はそれぞれ好みのアイスキャンディーを選び、レトロかわいいパッケージを堪能。店の前で早速かぶりつきました。この日は最高気温が体温を超える猛暑日。優しい甘さのアイスキャンディーに癒されました。なお春くんは斜めに刺さった棒に「あたり」があるかを気にしていた模様。残念ながら「あたり」「はずれ」はないようです。
夏はアイスキャンディー、秋からは鯛焼の店になる井上冷菓。じっくり時間をかけてかまどで煮た小豆のおいしさは、上越ミュージアム巡りの際にぜひお確かめください。
◯概要
住所/上越市稲田2丁目3−1
営業時間/6月~10月中旬 10:00~16:30、
上記以外の期間 10:00~なくなり次第閉店
※昼休業あり(12:45~13:30)
定休日/不定休(公式Instagramでチェックを)
電話番号/025-523-2510
公式Instagram
上越市内のミュージアムを駆け足で巡った山脇さんは「上越市には何度も訪れていますが、昔と今のバランスが美しい街だとずっと感じていました。車で10分も走るだけで、こんなに魅力的なミュージアムを巡ることができるんですね。上越市の魅力をたっぷり楽しみました。上越ミュージアム、いっすねー!」。春くんも「どこも楽しかったし面白かった!」とにっこり。
大人も子どもも楽しめる上越のミュージアム、週末の家族旅行にもおすすめです。