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笹団子ささだんご

Q. 笹団子ささだんごはだれが最初さいしょに作ったの?
A. はっきりとしたことはわかりませんが、「上杉謙信うえすぎけんしんが考えた」、「郷土料理きょうどりょうりのように人々ひとびとらしから生まれた」など、笹団子の誕生たんじょうには諸説しょせつあります。その歴史れきしは500年以上といわれています。

Q.笹団子ささだんご材料ざいりょうは?
A.笹団子を作るには、だんごのこな(もち米とうるち米を乾燥かんそうして粉にしたもの)、よもぎ、砂糖さとう小豆あずきあんのほか、だんごをつつむ、ささやイグサ(またはスゲ)が必要ひつようです。

笹団子の材料

 

Q.笹団子ささだんごの作り方は?
A.だんごのこなと水と砂糖さとうに、ヨモギの新芽しんめをゆでてよくしぼったものをぜて耳たぶくらいの固さになるまで、よくこねて生地きじを作ります。伸ばした生地に団子状だんごじょうに丸めたあんこをつつみ、これをささで包んでイグサやスゲなどのヒモでしばります。これをで20分ほど蒸すとできあがりです。

①だんごの粉に砂糖と水をくわえてよくこねます

 

②ヨモギを加えます

 

③水をときどき加えながらさらによくこねて生地を作ります

 

④あんこを生地で包み、お団子を作ります

 

⑤ ④のお団子を笹の葉で包みます

 

⑥笹をイグサのヒモでしっかりとしばります

 

⑦5個ずつたばねて蒸し器でやく20分蒸すとできあがりです

Q. どうしてささの葉でつつんであるの?
A. 笹は殺菌効果さっきんこうかがあることから、戦国時代せんごくじだいには保存食ほぞんしょくとして上杉謙信うえすぎけんしんも持ち運んで食べていたといわれています。昔はあんこの他にきんぴらやおかかなどのおかずが入っていて、主食としても食べられていたようです。

Q. 笹団子ささだんごをしばっているヒモは何でできているの?
A. イグサやスゲなど、植物を乾燥かんそうさせたものをヒモとして使用します。イグサはおもに「畳表たたみおもて」に使われています。イグサはじょうぶなため、作る人にとっては使いやすく、スゲはひっぱればちぎれるので、食べる人にはあつかいやすい、とそれぞれに特徴とくちょうがあります。

Q. 笹団子ささだんごのしばりかたには2種類しゅるいあるって本当?
A. よく知られているのは、新潟市にいがたしを中心とした笹団子の中心部分を横にしばったヨコしばりとばれるしばり方です。しかし新発田市しばたし村上市むらかみしなど、かつて城下町じょうかまちだった地域ちいきの一部では、「武士ぶし切腹せっぷく連想れんそうさせる」という理由から、「タテしばり」をしているそうです。

Q. 笹団子ささだんごはどうして有名なの?
A. 笹団子が有名になったのは、昭和39年(1964)の新潟国体にいがたこくたいで、新潟県と新潟市の推薦土産品すいせんみやげひんとして採用さいようされたことがきっかけといわれています。米俵こめだわらた形が米どころ新潟を連想れんそうさせ、新潟のお土産みやげの定番となりました。

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