「タータン展 伝統と革新のデザイン」に行ってきました!

 現在、新潟県立万代島美術館で開催中の「タータン展 伝統と革新のデザイン」に行ってきました。冬のこの時期、マフラーの柄としても目にすることが多いタータン。本展は、私たちの日常生活に溶け込んでいる「タータン」をテーマにした、日本初の本格的な展覧会です。タータンの定義から始まり、資料や美術作品、布地などを通して、その歴史や社会的・文化的背景を紹介しています。

 タータンは、スコットランド北西部、ハイランド地方で発展した織物ですが、18世紀には、ハイランド人たちの反逆を恐れた英国政府が、彼らにタータンの着用を禁止したという歴史があります。約40年後に禁止は解かれ、スコットランドを象徴する文化として、広く世界に知られるようになります。現在、タータンの登録や管理は国立文書館管轄の「スコットランド登記所」が担い、こちらの認定を受けることで、正当なタータンを名乗ることができるということです。

 また、タータンは、クラン(氏族(クラン)に由来)、ディストリクト(地域に関連)、ミニタリー(軍隊用)、ロイヤル(王家が用いていたもの)、コーポレート(組織や企業が販促や象徴として作成)など、目的や用途により分類され、会場では、多種多様な布地を堪能できます。

 

 

 

 

 

 その他、映像でタータンの製造過程を見たり、現代の服や雑貨等の展示も楽しむことができます。

 

 

 

 

 

 

 さらに、長岡造形大学の学生が、新潟らしく「トキ」をイメージしてデザインしたタータンの展示もあります。

 一定条件の中で、色彩やデザインの組み合わせよって多様性が生まれ、時には社会的属性や企業のイメージをも表現する、そんなタータンの奥深い世界を知ることができました。

 展覧会は3月1日(日)まで開催されています。ぜひ会場でお気に入りのタータンを見つけてください!

☆★☆★ 「タータン展 伝統と革新のデザイン」 ☆★☆★
■会  期:~2020年03月01日(日)
■会  場:新潟県立万代島美術館(新潟市中央区万代島5-1 万代島ビル5階)
■開館時間:10:00~18:00(観覧券の販売は17:30まで)
■観 覧 料:一般 1,100円/大学・高校生 900円/中学生以下無料

〇新潟県立万代島美術館  https://banbi.pref.niigata.lg.jp

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