富岡惣一郎 生誕100年「白の旅」

開催日
2022年3月19日(土)~2022年7月19日(火)
会場
南魚沼市上薬師堂142  南魚沼市トミオカホワイト美術館

イベント詳細

 富岡惣一郎は、今年で生誕100年を迎えました。1994年に72歳で生涯を閉じるまで数多くの作品を制作しましたが、画家一本で歩み出したのは43歳でした。

 1922年1月8日、新潟県高田市(現上越市)に生まれた富岡。少年時代は画家になりたいという漠然とした夢を持ち、高田商工学校卒業後は美術学校への進学を希望。しかし、戦時中ということもあり、進学はせずに教員から勧められて就職するため上京(17歳)。

 42年(20歳)に一兵卒として中国の桂林に赴き、4年後に復員。日本に帰る船の中で、幼い頃に抱いていた夢を思い出し、いつか必ず絵描きになることを決心しました。
 復職後は仕事に取り組む一方、独学で油絵を学び、新制作協会への出品を続け、53年(31歳)に初入選します。そこで出会った先輩たちとスキーに出掛けた志賀高原で、純白の大自然に囲まれ、心の奥底に記憶されていた故郷高田の美しい雪景色を思い出しました。そこから雪の虜となり、白の世界との長い付き合いが始まります。富岡、36歳の冬でした。

 その後、4年間の研究を重ね、独自の白油絵の具「トミオカホワイト」が完成し、その絵の具で雪の世界を描いた作品が62年(40歳)に現代日本美術展で第一回コンクール賞、63年(41歳)にはサンパウロ国際ビエンナーレ展の近代美術館賞を受賞します。このふたつの賞は富岡にとって大きな自信となりました。

 65年、43歳になった富岡は会社を退職。そして、ニューヨークに拠点を移し、24歳の時に決意した夢を叶え、画家として歩き始めました。それと同時に、ニューヨーク・ジャパン・ソサエティー(日本文化の発信を行う米国NPO)から日本の芸術家招聘の一人に選ばれるという幸運にも恵まれ、アメリカでの制作活動は大変有意義なものとなりました。

 本展では、ニューヨーク時代の独自性を追究した抽象作品、85年に飛行機での取材で行ったアラスカ氷河の抽象美を中心に富岡惣一郎の白の旅を巡ります。

◆会期 3月19日(土)~7月19日(火)
◆時間 9:00~17:00 ※3月は10:00~(入館は16:30まで)
◆休館日 毎週水曜日(5/4は開館)
◆観覧料 一般500円(400円)、 小・中・高校生250円(200円)
     ※( )内は団体20名様以上

お問い合わせ先

南魚沼市トミオカホワイト美術館 ☎025-775-3646

詳しくはこちら

会場アクセスマップ

投稿者: 南魚沼市トミオカホワイト美術館
掲載日時: 2022年3月20日 13:22

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