トキ
Q. トキの特徴は?
A. トキの学名は「ニッポニア・ニッポン」で、ペリカン目トキ科に分類されます。翼の下面や風切羽が、朱色がかった濃いピンク色をしており、この色が『鴇色』と呼ばれました。繁殖期には頭から背中にかけて色が黒く変化するのも特徴です。
Q. トキは何を食べているの?
A. トキはドジョウ、カエル、昆虫などを餌にしています。春から夏にかけては田んぼや湿地、秋は草地を主な餌場にします。冬はわき水の出る湿地や川辺などで餌を取ります。
Q. トキはどうして絶滅したの?
A. トキが絶滅した原因はいくつかあります。その美しい羽をとるために大量につかまえたことから、急に数が減り、さらに、森や湿地が減って生活環境も悪くなり、80年ほど前にはほとんど見られなくなりました。また、トキが餌を取る水田に農薬がまかれることで田んぼの生き物が減ったことも、絶滅の原因のひとつです。
Q. 絶滅したのにどうしてまた増えているの?
A. 中国から親鳥を提供してもらい、人工繁殖でトキを増やしました。増えたトキの一部は、平成20年(2008)から毎年佐渡で放鳥するようになり、野生でも繁殖が進んでいます。
また、農家の人たちが、トキが暮らしやすくするため、農薬や化学肥料を減らしたり、ドジョウなどの餌を確保する水路を整えて餌場を増やしたことで、毎年トキが増え続けています。
Q. 私たちがトキを守るためにできることは?
A. トキは、今では佐渡でよく見かけることができるようになりました。それはみんながトキと共に暮に暮らすルールを守ってきた努力のおかげです。これからもトキと共に暮らしていけるようにルールを守っていき
【トキと共に暮らすためのルール】
・トキを驚かせないように、やさしく静かに見守りましょう
・トキに餌付けをしないようにしましょう
・繁殖期間(3月から6月)はトキの巣に近づかないようにしましょう
・トキを観察するときは地域に迷惑をかけないようにしましょう