錦鯉発祥の地~泳ぐ宝石ってどんな魚?~
Q.錦鯉はいつ生まれたの?
A.今から200年以上前の江戸時代後期に、新潟県長岡市と小千谷市にまたがる、二十村郷と呼ばれた山間部で生まれました。
この地域は冬になると雪がたくさん降り、他の地域との行き来ができなくなるような場所で、冬場の食料として真鯉(※1)の養殖が盛んに行われていました。この中から、突然変異で色や模様のついた鯉が出現したのが、錦鯉のはじまりです。
娯楽の少ない環境で、人々は身近な鯉の色や模様の変化に関心を持つようになり、それによって品種改良が進んだとされます。
※1 野生の黒い鯉。

Q.なぜ色や模様に違いがあるの?
A.錦鯉の色が変わる主な要因は、遺伝、飼育環境、そしてエサの内容です。
中でも特に重要とされるのが水作りで、温度や汚れ、酸素濃度、pH(※2)といった水質が色彩の鮮やかさに大きな影響を与えます。また発祥の地である二十村郷の「棚田・棚池」の文化も、美しい模様が発展した大きな理由の1つです。山の冷たい雪解け水を「棚池」にためて、太陽光で温めてから「棚田」へ流す独自の仕組みが、山からの豊富な栄養を含んだ、最適な水質・水温を作り出し、日光をたっぷり浴ることでさらに色鮮やかな錦鯉が育ちました。
この地域は平成29年(2017)に「雪の恵みを活かした稲作・養鯉システム」として、日本農業遺産第1号にも認定されています。
※2 水の性質(酸性、中性、アルカリ性)を表す数字のこと。

Q.なぜ「泳ぐ宝石」と呼ばれているの?
A.赤や白、黄金などの色鮮やかで美しい体色が、色とりどりの糸を使った日本の高級織物「錦」の美しさを思わせることから、錦鯉という名前が付きました。
その圧倒的な美しさや優雅に泳ぐ姿に加え、同じ模様が2つとない希少性と、1匹に数千万円もの高値がつくほどの高い市場価値を備えていることから「泳ぐ宝石」や「泳ぐ芸術品」と呼ばれています。
平成30年(2018)には、なんと1匹2億円以上で落札された錦鯉もいます!その個体は、翌年の平成31年(2019)2月に開催された「全日本総合錦鯉品評会」に出品され、見事に総合優勝を果たしています。

Q.錦鯉の品評会ってなに?
A.錦鯉の美しさと飼育技術の高さを競う大会で、錦鯉の「体型」「質」「模様」「仕上がり」が評価のポイントになります。模様の配置やバランスはどうか、色ムラがなく均一ではっきりした色をしているか、光沢があるか、など細かく見られますが、中でも「体型」が最も重視される項目です。ゆがみがなく体のラインが左右均等で、しっかりとした骨格にバランスよく肉がついたふくよかな体型の錦鯉が評価されます。

Q.錦鯉はどこで見ることができるの?
A.小千谷市には錦鯉をいつでも間近に鑑賞できる「錦鯉の里」という施設があります。歴史や品種・飼育方法などを資料で学ぶこともでき、エサやり体験も楽しめます。
11月に開催される「新潟県錦鯉品評会」には、毎年県内屈指の生産者が鯉を出品し、国内外から愛好家が集まります。新潟県の錦鯉養鯉業者数は全国で最も多く、新潟に行けば欲しい鯉が必ず見つかる「錦鯉の聖地」と呼ばれています。一般公開も行われるので、「泳ぐ宝石」の優雅な姿をぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか。

過去に新潟県内のテレビ局で紹介された錦鯉のニュース動画が
YouTubeに公開されているので許可を得て引用します。
参考:テレビ新潟「夕方ワイド新潟一番」令和4年(2022)11月4日放送より
参考:テレビ新潟「夕方ワイド新潟一番」令和4年(2022)11月22日放送より
【令和8年(2026)「新潟県錦鯉品評会」開催情報】
| 開催期間 | 令和8年(2026)11月6日(金)~11月7日(土) |
| 開催場所 | 小千谷市総合体育館 コミュニティプラザ |
| 関連サイト | (一社)新潟県錦鯉協議会 |
写真提供:(一社)小千谷観光協会、(一社)新潟県錦鯉協議会、錦鯉の里