日本北限の弥生時代再葬墓。平成12年度、分谷地A遺跡弥生時代の調査では、今からおよそ2,300年前につくられた八基の再葬墓から15個体の壷や甕、石器が出土した。再葬墓とは、弥生時代前期から中期中ごろまでの短い間にみられる特殊な墓のスタイルで、死者を埋葬し一度白骨化させた後、再び骨を壷などの容器に収納して埋葬するもの。全国的にみても発掘例は少ない。
墓は八基みられ、それぞれに模様の異なる大形の壷や甕が埋設されていた。現在の愛知県を中心に分布する水神平式土器の流れをもつもの、ベンガラで赤く彩られたもの、人骨の可能性のある骨片が土器内部からみつかったものなどもある。
平成15年2月28日、県指定有形文化財「考古」
所在地:胎内市黒川村熱田坂
出典:
『胎内市の文化財』
提供元:胎内市教育委員会生涯学習課