六夜祭・弓踊り行列

Q. 弓踊り行列ってなに?
A. 長岡市島崎地区の民俗芸能で、烏帽子をつけ、どんす※の前垂姿で弓を持った小・中学生のこどもたちが、体を反らせて弓を射るように踊る弓踊りを中心に、馬引きや刀、なぎなた役のこどもたち総勢70人以上が踊る行列です。この弓踊りは長岡市の無形民俗文化財に指定されています。
※どんす(緞子)とは繻子織りの絹織物。中国宋代に始まった精妙な織物で光沢が美しく、重量感があり、高級な織物として知られています。

お祭りの装束を着た地元のこどもたち。赤い装束を着たこどもが弓踊りを踊ります。
Q.弓踊りのはじまりは?
A.いつはじまったかは不明ですが、伝説ではその昔、島崎地区には霊験あらたかで信者がとても多かった稲荷堂があり、そこに住み着いた寅坊という行者が関わったと伝えられています。
その他にも、笛や太鼓と一緒に京都から伝わってきたという話もあります。
Q.弓踊り行列はいつ見られるの?
A.毎年、島崎地区の宇奈具志神社の8月16日の六夜祭の御神輿行列の中で踊られます。この行列に参加すると、その年はあらゆる災難から護られるといわれています。

大人たちが白塗りのお化粧や装束を着るのも手伝ってくれます。弓踊りは大人からこどもまで、地元の人たちから大切に守られています。
Q.行列に参加できるのは?
A. 弓踊り行列は神事であり、参加できるのはこの地域ゆかりの小・中学生です。この地域では中学1年になると、弓踊り保存振興会の方々から「弓踊り」「太鼓」「笛」の3つに分かれて指導を受け、弓踊りを習得します。装束に身を包んだこどもたちが、天に向けて弓矢を射るような踊りは、昔から地域のこどもたちの憧れだったそうです。