綾子舞

綾子舞は、柏崎市鵜川地区の高原田(たかんだ)と下野(しもの)に伝承されてきた貴重な古典芸能です。
女性が踊る小歌踊(こうたおどり)、男性が演じる囃子舞(はやしまい)と狂言(きょうげん)の3種類の芸能を総称したもので、初期歌舞伎踊りの面影を色濃く残しており、芸能史的に価値が高いことから、昭和51年、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
綾子舞の由来については確かなことはわかりません。
言い伝えでは、1509年、越後守護上杉房能の奥方綾子が伝えたとする説。北国武太夫という武士が、京都北野神社の巫女文子の舞を伝えたとする説。囃子舞や狂言は、江戸中期に京都から来た狂言師が伝えたとする説があります。しかし、1600年前後、京都を中心に活躍していた、出雲の阿国たちの初期歌舞伎踊りの舞台と同じであることから、この時代に伝えられたのではないかと考えられます。綾子舞を見ることで、近世初頭の女歌舞伎踊りの賑わいと興奮が伝わってくるようです。

出典:
『綾子舞 AYAKOMAI ART of HEART』
提供元:柏崎市教育委員会 文化振興課

所在地

柏崎市

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投稿者: 新潟県文化課
掲載日時: 2015年4月9日 06:55

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