豪雪で名高い東頸城、中でも記録に残る豪雪地、松代・松之山、山間僻地の山村は1度雪が降ると陸の孤島と化し、生鮮食料や郵便物等の全てが人力徒歩に頼り、病人は民間治療に頼らざるを得なく30km~40kmの雪道、吹雪や雪崩に気を使い隊列を組ながら行軍しなければならず、大雪の時などは2日がかりでようやく他国との物資の交流や人々との交流が図れる程の過酷な地、「この不便な山間地を切り開くには鉄道を通さなければ」と、松代町の有志が昭和6年に一念発起し、鉄道建設に打ち込みその生涯を掛けた運動により建設がなされた北越北線は66年の年月をかけた戦いでもありました。
出典:『田舎はいつまでも田舎であってほしいから(村山達三著)』
提供元:特定非営利活動法人ほくほく村