八幡山(はちまんやま)遺跡群

八幡山遺跡群は、日本海側最北の高地性環濠集落である八幡山遺跡(弥生時代後期)と県内最大規模の古津八幡山古墳(古墳時代前期)の複合遺跡です。八幡山遺跡は標高50mの丘陵上につくられた防御的集落で、集落のまわりには環濠を幾重にもめぐらせています。これまでの発掘調査で竪穴住居40数基や、方形周溝墓・前方後方形周溝墓・土器棺墓等のお墓が検出されています。古津八幡山古墳は丘陵北端の平野を見おろす位置に造営された大円墳です。南側は原形をよく止めており、測量調査により直径56mの帆立貝式古墳と推定されています。このように弥生時代の防御的集落が廃絶された後に、この地域を治めた有力者の大円墳が同じ場所に築かれており、東日本における弥生時代から古墳時代という激動期の様子を示す典型的な遺跡のひとつと考えられています。

所在地

新潟市

アクセスマップ

投稿者: 新潟県文化課
掲載日時: 2015年4月5日 10:32

一覧へ戻る