分水おいらん道中

春、桜前線が到来すると、大河津分水路堤防にソメイヨシノが一斉に咲き誇ります。その川の流れと桜の美しさは例えようもなく、日本さくら名所百選の一つとして有名です。
その満開の桜並木の下で、信濃・桜・分水の三太夫が絢爛豪華な衣装に身を包み、高さ15cmの高下駄を履き、総勢60名を超える付き人を従え、独特の外八文字の歩き方を披露する様は「越後の夢道中」と言われます。

おいらん道中は、大正13年頃から花の時期に催されていた町の有志による仮装行列が起源とされています。昭和9年には「分水路花の会」が発足、昭和11年からは花にちなんだ行事を考案し「おいらん道中」が計画されました。途中、戦争の影響による中断、大火・雨天による2回の中止の他は毎年行われ、平成13年には第60回を迎えました。当時は、「絢爛豪華な花絵巻」を一目見ようと15万人もの観桜客でにぎわいました。令和6年には第79回の開催を迎え、その伝統が現在も受け継がれています。

おいらん
15cmの高下駄を履き、行列の途中数回にわたり、独特の外八文字の歩き方を披露します。衣装・カツラ等を合わせて30kgにもおよぶ重量のものを身に着けるため、美貌だけではなく、忍耐強さや足腰の強さ等体力面も要求されます。
昭和60年からおいらん役は一般公募となっており、現在では全国から50名を超える応募が集まるほどです。
開催年によっては、観光客との記念撮影に応える「染井吉野太夫」や、前夜祭のおいらん「夜桜太夫」が登場します。

出典:『つばめいいとこ巡り』(燕市観光ガイド)
提供元:一般社団法人燕市観光協会

所在地

燕市

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投稿者: 新潟県文化課
掲載日時: 2015年4月5日 11:06

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