国宝・笹山遺跡出土深鉢形土器

信濃川上・中流域は遺跡の宝庫です。笹山遺跡は、縄文時代中期から後期と中世の集落遺跡です。
昭和55年から60年にかけて7次にわたる発掘調査が行なわれ、112棟にのぼる住居跡や多数の土坑、埋設土器などが見つかっています。また、火焰型・王冠型土器など当地域を代表する土器が、東北・北関東・中部高地・汎北陸系など他地域の土器を伴って多数出土しています。このほか、石鏃・石槍・石斧・磨石・石皿などの石器類も豊富で、土偶・耳飾などの土製品、垂飾や石棒などの石製品も多数見つかっています。縄文時代の人々のくらしや芸術・文化を知るうえで極めて貴重な学術資料です。平成11年6月7日、笹山遺跡出土深鉢形土器57点(附 871点)が国宝に指定されました。中でも、火焰型・王冠型土器はワシントン「古代の日本展」(1992年)、パリ「縄文展」(1998年)に出展されるなど、日本の原始美術を代表するものとして絶賛されています。この特設展示は、指定品の全点がご覧いただけるよう創意と工夫をこらしています。

出典:『常設展示案内ガイド』(十日町市博物館)
提供元:十日町市博物館

所在地

十日町市西本町一丁目448番地9

お問い合わせ先

十日町市博物館(電話025-757-5531)

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投稿者: 新潟県文化課
掲載日時: 2015年4月10日 23:10

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