綾子舞

◆綾子舞は、柏崎市鵜川地区女谷(おなだに)で約500年前から伝承されています。かつては、いくつかの集落がそれぞれの芸風を守ってきましたが、今では高原田(たかんだ)と下野(しもの)の2つの集落にある座元が受け継いでいます。小歌踊(こうたおどり)、囃子舞(はやしまい)、狂言(きょうげん)の3種類で構成されています。

◆衣装や振り、歌詞、また囃子に三味線が入らないことなど女歌舞伎の踊りに極めて似ている小歌踊、現存する流儀の曲目になく、若衆歌舞伎の演目にあるものを伝えている狂言など、初期歌舞伎の面影を色濃く残す芸能です。

◆小歌踊は、後ろに座る囃子方(はやしかた)の演奏と室町風の華やかさを表現した小歌に合わせて踊ります。扇の手振りや足を交差させる足さばきが優雅で、観る人を魅了します。高原田は2人、下野は3人で踊ります。

◆囃子舞は、ユーモラスな歌と囃子に合わせて、男性が1人で舞います。決まった振りを繰り返すものと、歌の文句に合わせて物まねするものがあります。

◆狂言は、男性が2人以上で演じます。殿様と冠者(かじゃ)に分かれて演じる能狂言風のものと、地域性のある自由な形の地狂言風のものがあります。セリフがあり、はつらつとした面白みがあります。

◆毎年9月第2日曜日に伝承地の柏崎市女谷にある「綾子舞会館」の前で一般公開されています。

出典:全国民俗芸能「風流」保存・振興連合会事務局
提供元:柏崎市綾子舞保存振興会
画像提供元:柏崎市教育委員会 博物館

所在地

柏崎市大字女谷4529番地

お問い合わせ先

柏崎市綾子舞会館(電話0257-29-3811)/柏崎市立博物館(電話0257-22-0567)

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アクセスマップ

投稿者: 新潟県文化課
掲載日時: 2015年4月9日 06:55

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