「巻の鯛車」は、江戸時代末期頃から新潟巻地区に伝わる竹と和紙でできた郷土玩具です。全盛期の昭和初期には、子供の数だけ鯛車を作ったとも言われています。お盆の夕暮れ時に浴衣姿の子供たちが、各町内を数十台もの鯛車に明かりを灯して、下駄を履き砂利道をゴロゴロ引いて歩く姿は、晩夏の風物詩として親しまれていました。
近年、鯛車を作る店がなくなりその習慣は一時的に途絶えてしまいましたが、現在は「鯛車復活プロジェクト」という市民団体が制作教室やイベントを通じて鯛車を後世に伝える活動を県内外、海外に向けて展開しています。
出典:鯛車復活プロジェクト公式ホームページ
画像提供元:鯛車復活プロジェクト