約3mの傘状、花は淡紅色で花弁は多くなると200枚にも達する。2段咲きで、初めは外弁が開き、次に内側の花弁が開く。花の寿命は長く、4月中旬から約1ヶ月にわたって咲き匂い、しかも花は現形のまましぼんで落ちるのが特徴である。大正末期、他から苗木を取って現位置に植えたものであるが、いま全国に残っているこの種の「オクチョウジザクラ」は、この1株だけといわれるが、静岡県三島国立遺伝子研究所及び大阪府の財務省造幣局でこの親木から継木して成長した木が花を咲かせている。
出典:『弥彦村の文化財』
提供元:弥彦村役場産業振興課観光商工係