父、長尾為景の命により、中越鎮撫のため栃尾城に入城した上杉謙信公は、当時、栃尾にあった名刹「瑞麟寺(ずいりんじ)」五世門察和尚の薫陶をうけ、正義を重んずる清廉な人格を形成されました。天文16年(1547年)8月、すでに越後国守となられていた謙信公は恩師門察和尚のため自らが開基となって常安寺を創建し、寄進されました。創建当時の常安寺は、七堂伽藍を配した豪華なたたずまいだったそうですが、火災により惜しくも焼失し、元禄14年(1701年)に再建されました。現在の本堂は、昭和54年に建てられたものです。常安寺の背後の丘陵地は、秋葉公園として市民の憩いの場となり、公園内には火防日本総廟「秋葉三尺坊威徳大権現」をお祭りした秋葉神社があります。常安寺には、謙信公直筆による五言対句や兜の前立てなどの遺品が残り、勇壮だった往時を偲ぶことができます。
出典:長岡市栃尾支所商工観光課
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