現在、弥彦山頂展望ビルの前面にある「白山桜」の変種で、日本における桜の大家、三好学博士によって、大正9年(1920)に学名を「ヤヒコザクラ」と命名され、一般に公表されて久しい。花は中輪単弁、色は白く基部に紅をさす。生態的にはヤマザクラよりは高所に、エゾヤマザクラよりは低所に生えて、その中間に住み分けるというが、本樹は樹齢170年余、胴回り2.6m、樹高は12m余と、弥彦山中に点在する中で最高所、最老齢、最大樹であることを特に評価する。なお、全国的にも貴重な1株とされている。
出典:
『弥彦村の文化財』
提供元:弥彦村役場産業振興課観光商工係