絵図は、三浦和田一族間の所領相論に関連して作成されたもので鎌倉末期のものと考えられているが、作成の具体的な目的や成立年代については諸説がある。紙本着色、縦30.2cm、横53.3cm、端々が破損しているが、三浦和田氏文書(建治3年4月28日付・高井道円譲状正文・案文・領家年貢散用状)とともに巻物仕立となっている。
絵図には、太伊乃河(胎内川)を挟んで条の境界、商品流通を示す七日市・高野市の市場名、街並・鋳物師などの記載もあり、中世東国荘園の実態を具体的にうかがうことの出来る貴重な資料である。
昭和54年6月6日、国指定重要文化財「古文書」
出典:
『胎内市の文化財』
提供元:胎内市教育委員会生涯学習課
画像提供元:
胎内市教育委員会生涯学習課