日本各地に伝わる祭の多くは、地域住民が神の子(氏子)として、祖神(氏神)を歓待するものである。水原でも昔から各神社で祭が行われ、明治17年の記録では、獅子舞、小太刀、花火、俄か(仁和加)狂言などが神社の祭礼で催されているが、灯篭押しも、そうした祭礼行事のひとつ。本来灯篭は神前や仏前に灯火を献ずる道具であるが、水原では幕末か明治の初め頃から、大きな灯篭を若者が8~10人で担ぎ、ぶつけあうようになったという。囃し唄が深川の木遣り節に似ているので、江戸から伝わったものと推測されるが、由来はわかっていない。とにかく旧水原町が中心になって、代官所のある町を盛り上げようと始めたらしい。現在では「水原まつり」の目玉、ザ・灯篭来舞として、若者たちが町を練り歩きながら大灯篭をぶつけあう。その姿は実に勇壮だ。
水原まつりは、市を挙げて盛大に行われる。
江戸時代にタイムスリップしたかのような壮麗な時代絵巻。水原まつりに行う代官行列、公募により一般市民が代官や腰元に扮して参加。
出典:『阿賀野市ホームページ』
提供元:阿賀野市 商工観光課