「米百俵の群像」は、山本有三の戯曲「米百俵」を歌舞伎座で上演した時の一場面を、ブロンズの像で再現したものです。原型を制作したのは長岡市美術協会(米百俵群像制作委員)の6名で、群像は全部で12体あり、立像は高さ2メートル余り、重さは平均1トンもあります。背景には刀をイメージした石柱が立てられています。
-戯曲「米百俵」-
国漢学校創立時の故事をもとに、山本有三氏が戯曲として書き下ろしたのが「米百俵」で昭和18年(1943)、小林虎三郎に関する詳細な研究とあわせて一冊の本にまとめられ、新潮社から出版されました。しかし時代は軍部の支配下にあり、教育と反戦の思想で裏打ちされた 「米百俵」は反戦戯曲だと強い弾圧を受けて絶版となり、自由回収の憂き目を見ました。
それから約30年後の昭和50年(1975)長岡市が「米百俵小林虎三郎の思想」を復刻出版するとたいへんな反響をよびました。そして昭和54年(1979)には歌舞伎座で上演され、多くの人々に感銘を与えました。
出典:
『長岡市ホームページ』
提供元:長岡市大手通分室観光課
画像提供元:
長岡市