越後上布の歴史は古く、天平勝宝年間建立の奈良正倉院に「越布」として今も保存されている。このことからも、1200年以前より塩沢地方において生産されていた事が容易に推察できる。江戸時代(天保年間)塩沢の先覚者、鈴木牧之の著した「北越雪譜」の中に、雪国の生活と共に越後上布の生産のありさまが詳細に記載されている。現在では原料である苧麻の生産量も極めて少なく、又、後継者も老齢化してきており、近い将来には「幻の布」となる事も憂慮されている。
特色:通気性に富み、さらりとした着味で夏物着尺としては最高級の麻織物である。
出典:
『南魚沼観光テレビ』
提供元:南魚沼(六日町庁舎)六日町商工観光係
および南魚沼市観光協会
画像提供元:
公益社団法人 新潟県観光協会