旧北国街道(北陸道)は古い時代から弥彦を縦貫し、村は宿駅としての役目を果たしてきた。この道が村に接する南北の沿道両側には、延長約200間(約350m)にわたり、神社では参道として杉を植えて厳重な管理を続けたため、数百年を経た今日では見事な杉並木となり、貴重な存在となっている。明治以後は行政の手で守られてきたが、老木であること、保護の手がゆるんだため枯死や衰えが目立ってきた。そこで昭和49年に弥彦参道杉並木保存会を結成し、これによって補植、施肥、枝下ろしなど、保護保全に努力をしている。
よろづ代に 仕へまつらむ 伊夜彦の
杉の下道 い往きかへらひ 良寛
出典:『弥彦村の文化財』
提供元:弥彦村役場産業振興課観光商工係