刈羽の歴史に燦然と輝く文化財の宝庫。
今から五百年以上も前、村上市耕雲寺三世、南英謙宗和尚が開山し、斎藤下野守によって開基された名刹です。寺宝は三つあり、一つは「兆殿司三幅対」。上杉謙信公が上洛のとき将軍義輝より拝領し、その後斎藤下野守に与え、東福院に納められたものと伝えられています。次に慶応三年に建てられた経蔵の中に「輪蔵」があります。仏堂の中心に軸を立て八面の経巻棚を設け、これに一切経を納め自由に回転する装置のものです。もう一つは、笈(おい)といって行脚僧、修験者などが仏具・衣服・食器などを入れて背に負う箱。これらの寺宝は、梵鐘とともに、刈羽村の貴重な文化財です。
出典:『百年のあゆみ刈羽村勢要覧2000年』
提供元: 刈羽村役場農政商工課
画像提供元:刈羽村総務課