桃崎浜の荒川神社に奉納された模型和船は、裏日本海運界に活躍した北前船(和船)の正確な模型の雨船と日和船とよばれる二隻。雨船は明治5年(1768)の製作で全長356cm、幅78cm、高さ43cm。日和船は嘉永3年(1850)の製作、全長348m、幅78cm、高さ52.5cm。いずれも当浜の廻船問屋三浦関右衛門が奉納したもので、二隻とも荒川神社祭礼時シャギリ船として用いられている。
船絵馬の奉納点数は86点(内指定85点)、天保8年(1837)から明治11年(1878)までが69点、不明が17点である。奉納者のほとんどが荒川湊の船主・船頭たちが航海の安全を祈ったり、祈願達成のお礼として奉納したもので、幕末期から近代にかけての湊の繁栄をうかがわせる。桃崎浜文化財収蔵庫に収蔵されている。
昭和45年7月30日 国指定重要民族資料「有形文化財」
所在地:胎内市桃崎浜187
出典:
『胎内市の文化財』
提供元:胎内市教育委員会生涯学習課