三条の「イカ合戦」は子どものけんかが元で始まったといわれています。
江戸時代の慶安2年(1649年)、当時三条には村上藩の武士が住む陣屋が設置されていました。
ある日その陣屋の子たちが揚げている凧あを見て、日頃から武士にうっぷんを持っていた鍛冶屋の小僧たちがいたずらを思いつきます。姿を隠しながら自分たちも凧を揚げ、空中で凧を絡ませて糸を切り陣屋の子どもたちの凧を遠くに飛ばしてしまいました。
この争いがやがて大人どうしの凧合戦になり、ついには端午の節句の凧合戦では庶民が武士と争うことが公然と認められるまでになりました。
その後凧合戦は町内同士の対抗戦というかたちをとりながら発展し、今でも6月の第1土日に行われる「三条凧合戦」では約20もの凧組が優勝を争っています。
合戦で使われる凧は六角巻凧と呼ばれ、くるくると巻いて小さくできるのが特徴です。海外にも「SANJO ROKKAKU」の名で知られ、三条市は世界の六角凧の発祥の地として紹介されています。
出典:
『三条市ホームページ』
提供元:三条市経済部観光課
画像提供元:
三条市経済部観光課