龍澤寺は、臨済宗にて大本山圓覚寺(神奈川県鎌倉市)派に属し、応永27年(1420)に不蔵青単禅師によって創建されました。開山は夢庵祖観禅師です。本尊は「三人寄れば文殊の知恵」で知られる文殊菩薩です。
文殊菩薩に帰依していた母仙桃院(謙信公の姉・あや姫)は、永禄10年、景勝公元服の折、武運長久と開運を祈願して卯年生まれの景勝公守護仏・厨子入り文殊菩薩像を奉安されました。その祈りは時を超え、受け継がれています。大河ドラマの天地人紀行(風林火山も)でも、厨子入り文殊菩薩像を放映し、その御心を伝えています。
天正5年7月、上杉謙信公から、上杉軍関東征旅の宿城・樺沢城を護る龍澤寺宛に「門前五間」の御朱印状(市指定文化財)を賜っています。ほかに景勝公の奥方菊姫護身用の薙刀やゆかりの品々も、訪れる人々に、歴史を如実に静寂の語りかけをしています。
現在の堂宇は、江戸幕府八代将軍・徳川吉宗の時代、元文2年(1737)に再建されたもので、魚沼三十三番霊場の第二十三番礼所にもなっています。座禅体験や写経、合格祈願仏前結婚式、落語会イベントのほか、平成17年秋、上杉景勝公生誕450年祭の式典が上杉家第十七代上杉邦憲様、米沢・南魚沼両市長をお迎えして挙行されました。
写経体験も随時受付けています。写経は心身ともにリフレッシュできます。 ぜひお気軽にお立ち寄りください。
出典:龍澤寺 南魚沼市観光サイト
提供元:樺野沢まちおこし委員会