
file-73 雪国の手仕事
県立図書館おすすめ関連書籍
「もっと詳しく知りたい!」、「じっくり読みたい!」という方、こちらの関連書籍はいかがでしょうか。以下で紹介しました書籍は、新潟県立図書館で読むことができます。貸し出しも可能です。ぜひ、県立図書館へ足をお運び下さい。
▷『縮と上布 心で織る素朴な布』』
(泰流社編/泰流社/1976年)請求記号:N586 /C43▷『人間国宝シリ-ズ42 越後上布・小千谷縮』
(岡田譲ほか編/講談社/1978年)請求記号:書庫709 /N76 /42冬の晴れ渡った青空のもとで行われる「雪晒し」の風景は、国の重要無形文化財「小千谷縮・越後上布」の工程の一つです。鈴木牧之の『北越雪譜』に「雪中に糸となし、雪中に織り、雪水に洒ぎ、雪上にさらす。雪ありて縮あり、されば越後縮は雪と人と気力相半ばして名産の名あり、魚沼郡の雪は縮の親といふべし」という一節があるように、「小千谷縮・越後上布」の生産は雪と密接に関わっています。
『縮と上布 心で織る素朴な布』では「越後上布」が生まれた雪国の気候やくらし、小千谷縮に携わる方々への取材内容などがまとめられています。このほか、『人間国宝シリ-ズ42 越後上布・小千谷縮』では布の文様や生産工程が写真入りで紹介されています。
▷『越後の和紙』
(越後手漉和紙の会編/越後手漉和紙の会発行/1988年)請求記号:N /585 /E18県内各地では古くから手漉(てすき)和紙が生産されてきました。その背景については、「楮(こうぞ)の産地であること、清浄で豊富な流水があること、耕地狭少で豪雪地のため副業が必要なことなどの立地要因が、越後の山あいに多くの和紙抄造地を育ててきた」(『新潟県史資料編24民俗・文化財3』(新潟県編/新潟県発行/1986)p585)という理由があるようでうす。
『越後の和紙』では小国、小出を含む県内各地で和紙製造に携わる方々が、生産の歴史や背景、エピソードなどをつづっているほか、生産工程が写真入りで紹介されています。こちらの本自体が手触りのよい和紙でできていますので、その感触を味わいながら読むことができる1冊です。
▷『しあわせ猫ちぐら 猫と人とふるさとの写真帖』
(新潟県関川村・猫ちぐらの会監修、五月書房“猫ちぐら”編集部編/五月書房/2010年)請求記号:N /29*1.1 /N725Sタイトルにある「猫ちぐら」とは、わらを編んで作ったかまくら型の「猫の家」で、関川村の民芸品です。本書は、「猫ちぐら」や関川村の人々、地域の風景が方言とともに掲載された写真集で、関川村の日常の様子が伝わってくる内容です。巻末には掲載写真の撮影ポイントがわかる「関川村マップ」や村のイベントカレンダーも載っています。
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