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file-74 にいがたの城下町(前編)

  

街に活気生む世紀の祭

古里の誇り 次世代へつなぐ

植木宏さん

高田開府400年祭実行委員会会長の植木宏さん。37年間高校教諭を勤め、郷土史研究家として上杉謙信や直江兼続、高田城などの研究を続けています。平成22年に「瑞宝双光章」の叙勲を受けました。  
 

高田開府400年祭チラシ

開府400年祭のチラシ。県内外の人々に高田の魅力を広くPRします。

 高田城が完成してちょうど400年となる2014年7月5日を中心に、「高田開府400年祭」が行われます。実行委員会会長の植木宏さんは「100年に1度の世紀のお祭りです。次世代に何を残すか、伝えていくかということが重要です」とお話してくれました。祭りの大きなテーマは「ふるさとを見直しましょう」。ストレートな呼び掛けが心に響きます。2012年12月、市民を中心に実行委員会を立ち上げ、歴史文化、集客促進、次世代継承を3本柱に部会ごとに400年祭の計画を練ってきました。

 7月4日の前夜祭を皮切りに、6日までの3日間、多彩なイベントが催されます。記念式典には歴史への造詣が深い、元NHKアナウンサーの松平定知さんを招き、上杉、徳川、伊達、榊原家の現当主が一堂に会して座談会を開きます。また、高田城と城下町をテーマにしたシンポジウムを開催。高田城跡の在り方や、これからのまちづくりについてパネルディスカッションし、地元の中学生も参加する予定です。高田城本丸の土塁の上を歩く探検ウォークや、地元の伝統芸能や美味しい食べ物を集めた「城下町高田わくわく楽市」などで高田の魅力を発信します。高田城初代城主の松平忠輝公の妻・五郎八姫のお輿入れを再現した行列も、400年祭を華やかに彩ります。「高田開府400年祭を機に高田への愛着を育み、新たなまちづくりのスタートにしたい」。植木さんの言葉には、ふるさとへの愛と誇りがにじみ出ています。

300年祭祝い 飛行機も登場

 
 高田開府300年祭当時  

開府300年祭中の市内の様子(上越市立高田図書館所蔵『高陽余影』より)。各家の軒下には提灯がぶら下げられ、街はたくさんの人でにぎわいました。

 

 さかのぼること1世紀、高田開府300年祭の様子ものぞいてみましょう。1913年(大正2年)9月に開かれた300年祭。榊神社での祭典をはじめ、歴代城主の追弔法要、講演会、宝物展覧会、提灯行列、芸妓連による踊り屋台の練り廻しなど、様々な催しが市民を楽しませました。異彩を放ったのは新潟県で初めてとなった飛行機大会です。当時、日本でただ1人の民間飛行家・白戸栄之助が練兵場を訪れ、上越の空を飛行しました。ライト兄弟が動力飛行に成功してから10年後のことです。白戸が操縦したのは「鳳(おおとり)」号。初めて聞くプロペラ音と天高く舞う「鳳」号の勇姿に、会場に詰めかけた14万人が熱狂しました。街もにぎやかだったそうです。街のあちらこちらが紅白の幕や赤い提灯などで彩られ、高田駅前では電気灯や青・赤・白などの装飾が施された大アーチ「ライオン門」が人々を迎えました。当時の新聞は華やいだ街並みを「化粧をした高田」と表現しました。当時の盛り上がりや活気が伝わってきます。

 現在、2014年夏の400年祭に向けて、地元の人々が奔走しています。「子どもたちが誇れる高田にしたい」との願いが込められた400年祭。幕開けが待ち遠しいですね。  

 


<参考ホームページ>

▷ ・高田開府400年祭実行委員会ホームページ

 

■取材協力
花岡公貴さん(上越市立総合博物館)
植木宏さん(高田開府400年祭実行委員会)

■参考資料
広報上越 シリーズ連載「高田開府400年」

 

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