上越市高田生まれの富岡惣一郎(1922~94)の油彩画「白の世界シリーズ」や墨絵、リトグラフなど約570点を収蔵、常時約40点展示しています。富岡惣一郎の作品の特徴は、自ら開発した黄変、亀裂、剥落しない白油絵の具「トミオカホワイト」と、刀鍛冶に特注した長大ペインティングナイフで描きだされる、油絵とは思えない平滑、清澄、魅力的な輝きを秘めた独特の白と黒の世界観にあります。殊にアメリカ人は「東洋の白」あるいは「俳句そのもの」などと共感し、「トミオカホワイト」と呼んで親しみました。「雪国に生まれた作品は雪国に還す」という画家の願いと地元の協力をえて、1990年11月に八海山麓のこの地に開館しました。
出典:トミオカホワイト美術館
提供元:トミオカホワイト美術館