新町にあった武家住宅で、当初の建築年代は不明ですが、明治初年の城下絵図によれば当地は岡本左太夫の屋敷地とされ、嘉永7年(1854)に諸国武者修行の途中村上城下に逗留した佐賀藩士牟田高惇の日記「諸国廻遊日録」には、このとき宿泊した空屋敷が元岡本左太夫の屋敷だったと記されています。南北方向に棟を持つ直屋・寄棟造りの茅葺き住宅で、構造形式は村上城下の武家屋敷の典型的な例といえますが、玄関が妻入りとなっていることが他の武家屋敷と異なる特徴となっています。平成5年(1993)から平成7年にかけて解体調査が行われ、平成8年に現地復元されました。
出典:村上市郷土資料館ホームページ
提供元:村上市生涯学習課
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