今から12,000年ほど前から作られていた縄文土器。太古の文様は今も多くの人を魅了します。新潟の大地で数多く出土している縄文土器は、私たちの先祖が創り出した世界に誇る造形美なのです。
※ このコーナーは上越市の博田純さんを講師にお呼びして開いたワークショプから構成しています。縄文土器の作り方は、博田さんの手法によるものです。
1.土を探す
一番適しているのは、山の地層が露出しているところで見つかる青白い粘土層です。水分をたくさん含んでいる場合は、カサカサにならない程度まで乾燥させます。二番目に適しているのは田んぼを掘り起こした下の方にある、青みがかった粘土。空気をあまり含まず固くなっているのですぐに分かりますが、田んぼの持ち主に黙って掘ったりしないで下さいね。
2. 土を練る
柔らかくなるように、土がまとまるように練りながら、小石を取り除いていきます。草や木の根など取り除くのが難しい小さな植物は気にしないで大丈夫です。
3.砂を混ぜる
川砂を集めて土に練り込みます。さらさらになるように乾かしてふるいにかけると良いでしょう。縄文土器には砂がたくさん混ざっていましたが、焼く時に割れないようにするためだと思われます。割合は粘土の半量よりもちょっと多いくらい。砂が一か所にまとまらないように練りながら混ぜ合わせます(=右)。