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file-18 雪国の暮らしと文化 ~雪国の知恵と文化



雪国の知恵と文化

 雪に閉ざされる間の暮らしを少しでも便利に、そして少しでも楽しく過ごそうとする知恵も、昔から育まれてきました。その幾つかを紹介します。

 
 

北越雪譜を書いた鈴木牧之の生家近く、かつての街道沿いの「牧之通り」は雁木の町並みが整備されている。雁木通りは県内各地にあるが、除雪が今ほど行われなかった昭和30年代は通りが雪でいっぱいになり、反対側の雁木通りに行くのに雪に階段をつけて上り下りしたり、ひどい豪雪の年にはトンネルを掘ったといわれる。  

 
 
 

重い屋根雪を支えるため、梁(はり)が長く突き出て軒を支える「せがいづくり」と呼ばれるつくり。雪の多い地域で見られる。(村上市高根集落)  

 
 
 

関川村の大石どもんこ祭りで作られるかまくら(どもんこ)は、大人が立って入れる大きさ。この中で宿泊する観光客もいる。雪を積み上げてからチェーンソーで内部をくり抜いて作るという。  

 
 
 

割った竹の先を熱して曲げ、ひもを通して結んだ竹スキーは、かつてはよく見られた冬の遊び道具。  

 
 
 

雪がなければぬかるんで踏み入れることのできない田んぼで行われる、おぢや風船一揆。白一色の世界にカラフルな気球が浮かぶ様子は壮観だが、夜の光による演出は幻想的で人気が高い。  

 
 
 

 ■ 雁木(がんぎ)

 

 通りに面した家屋の軒下を伸ばして雪や雨を気にせず歩くことのできる場所を設けました。歩道ですが公共の道路の一部ではなく、各家の私有地を提供し合ってできた通りです。上越市高田や阿賀町津川などで現在も往事の姿を見ることができます。新潟では一般に雁木と呼ばれますが、同様のものは他の豪雪地にもあり、青森県弘前市では「こみせ」と呼ばれています。
 
 

 ■ 建築

 
 雪の重みは新雪が1メートル積もると1㎡あたり300㎏になります。雪の重みで潰されない家にする、もしくは積もった雪が自然に屋根から落ちるように、さまざまな工夫が施されました。近年は「克雪住宅」と呼ばれる住まいもあります。一階部分を非居住区として基礎コンクリートを高くし、2階に玄関があります。落ちてくる屋根雪で一階、玄関が埋まらないための工夫です。
 
 

 ■ 冬の遊び〜かまくら

 
 雪を積み上げたところに穴を掘り、その中で過ごす「かまくら」は新潟でも作られました。関川村の大石川流域では昔から屋根雪や除雪して貯まった雪に穴を掘り「洞門」と呼んでいたそうです。現在は「どもんこ」と呼び、冬場のイベントになっています。また、中越地区ではろうそくを灯すための小さなかまくらを「ほんやら洞」と呼んでいます。
 
 

 ■ 冬の遊び〜スキー

 
 スキー人口の減少で新潟県内のスキー場の来場者も全盛時と比較すると減少傾向にありますが、スキーが貴重な観光資源であることに変わりはありません。近年は、外国人観光客の呼び込みに力を入れたり、スキー場ではない山間部で、自然を楽しむためのスキーやスノーシュートレッキングも盛んになってきています。広葉樹が落葉し下草も雪に覆われた山は、野生動物の足跡を探したりバードウォッチングなど、自然観察に最適な時期なのです。
 
 

 ■ 冬のイベント

 
 日本最初の雪まつりである「十日町雪まつり」(十日町市)や、昔からの小正月行事である「婿投げすみ塗り」(十日町市松之山)、地域ごとに行われる鳥追いや斉の神などの小正月行事は雪原で行われます。近年は「おぢや風船一揆」や、スキー場での花火大会などさまざまな雪を活用したイベントが生まれています。「おぢや風船一揆」は、一面の雪原になった田んぼを会場に気球を揚げる催しで、雪不足の場合は足元がぬかるむので中止になります。また雪原で花火を揚げたり明かりを灯すと雪の反射によって幻想的な風景が楽しめるのです。
 
 

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