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file-44 新潟の美味しい秋の味覚(前編) ~「田舎」だからこそ生かせる強み

「田舎」だからこそ生かせる強み

イタリアンメニュー例

豊栄産の旬の野菜をふんだんに用いたイタリアンメニュー。いつでも旬の野菜を楽しめるのが大きな魅力。


旬の野菜

採れたての旬の野菜たち。豊栄の野菜は県内でも人気が高い。


散歩の後の食事の様子

ピザ生地作り教室の様子。スタッフとの交流も楽しみの一つ。

 「豊栄と聞いて、ぱっとイメージするものってないでしょう?バイパスで通るけど降りたことがない人も多いのでは?」豊栄出身の山田さん自身も、そんな中途半端な田舎さ加減に嫌気がさした時期もあった。しかし市町村合併で「豊栄」という地名もなくなり、「田舎」を強みにして豊栄をアピールする必要があるのではと考えた。

 農業が主要産業である豊栄にとって、これを利用しない手はない。また「地産地消」は特別なことではない。普通に考えれば、地元で採れたものを地元で使うのは当たり前のこと。田舎には田舎の強みがある。地元の人は当たり前に思っている野菜でも、豊栄に今までになかったイタリアンというジャンルを用いることで、お客さんを惹きつける要素に変えることができた。また地元の人にも、自分たちの野菜に対して誇りを持ってほしいという希望もあった。

 ノラ・クチーナでは、地域の野菜を生かした、旬のメニューを取り揃えている。1ヵ月後に来たらメニューが変わっているということも多々ある。何度訪れても、違った表情をいくつも楽しめる。それが地元の「食」を強みにしてきたノラ・クチーナの最大の魅力である。

 田舎だからこそ、生かせる強み。それは、生産者、料理人、食べる人がすべて同じ地域にいるということ。都会だとなかなかそれができない。山田さんは「田舎の食に携わる人間の強みであり、そして磨かないといけないところ」だと自覚している。

 料理以外にもお客さんを楽しませるプログラムを行っている。親子で楽しむピザ生地作り教室を開催し、スタッフとお客さんの交流を大切にしている。また同じ敷地内にはパティスリーを作り、近々オープンさせる予定でもある。「新潟の『食』に対するプライドを持ってほしい」という想いを元に、今後は「食」を通じて、人との絆を作り、地域への愛着心を育てる場作りをしていきたい、と山田さんは語る。

 脈々と受け継がれてきた地域の文化を大切にし、地域に誇りを持つこと。特別なことではなく、当たり前すぎることだからこそ、常に多くの人を魅了する「必然性」がそこに存在していると言えるだろう。



●参考URL:http://www.noracucina.com/
●写真・取材協力:トラットリア ノラ・クチーナ

 



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