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特集

新潟の文化を

  • 毎年7月下旬〜8月上旬、文化部のインターハイである「全国高等学校総合文化祭(総文祭)」が催され、19の部門で静かなる熱戦の火ぶたが切られます。佐渡の民謡を受け継ぐ新潟県立羽茂高等学校郷土芸能部は「2016ひろしま総文」の伝承芸能部門で日本一となる最優秀賞を獲得しています。
  • 多種多様な芸能が色濃く残り、独自の文化を育む島、佐渡。中でも誰もが参加しやすい鬼太鼓と民謡は、芸能としての価値はもちろん、地域づくり、住民のアイデンティティー形成、人間としての成長など素晴らしい側面を伴いながら受け継がれています。芸と心を未来に伝承する現場や、これらを誇りとする人々の姿を追っていきます。
  • 農家レストランでは、新鮮な農産物が味わえること、自然の中でリフレッシュできることだけでなく、地域の文化や歴史に触れられること、そして生産者との交流も、訪れる人を惹きつけます。食を通した交流は、アグリツーリズムや地産地消の流れに乗って、さらに大きく、さらに豊かに発展中。その新しい動きに注目します。
  • あふれる緑、優しい里山の風景。街の中にはない豊かな自然に囲まれて、その土地で育まれた野菜や果物など、特産物を使った料理が味わえる農家レストラン。温かなおもてなしや方言に癒され、知られざるブランド食材の発見に驚く――目も舌も耳も、五感で楽しめる農家レストランが新潟県で増えています。その魅力をひもときます。
  • 高校演劇で生徒たちが演劇に出会うように、地域の文化施設やワークショップなどで演劇に出会い、その魅力に引き込まれていく人々もいます。年齢や職業、演劇経験の有無にかかわらず、「演劇が好き」という思いから集まり、作品を作り上げていく市民演劇。その広がりと成熟の過程に迫ります。
  • 新潟県では、今、高校演劇部の活動や、市民参加型の演劇やミュージカルが盛んになってきています。また、地域の文化施設を拠点とした、市民参加型の演劇やミュージカルも盛んです。子どもから大人まで、多くの人の心を捉えてやまない演劇の魅力、演劇を通して叶えたい夢や伝えたい思いを聞きました。
  • 旅芸人の哀愁を軽妙な踊りで表現する、歌舞伎舞踊の「越後獅子」。日本舞踊や三味線音楽、浄瑠璃にも影響を与え、多くの人に愛され続けてきました。一方、「角兵衛獅子」発祥の地・月潟村(現・新潟市南区月潟)では、昭和になって郷土芸能として再構築され、新たな一歩を踏み出していました。今、角兵衛獅子を舞う、若い伝承者たちの姿を追いました。
  • 獅子の頭(かしら)をかぶった子どもが軽やかに舞う角兵衛獅子は、越後平野のほぼ中央にある月潟村(現・新潟市南区月潟)が発祥の大道芸で、江戸時代には、遠く江戸や京などを巡って、大変な人気を博していました。そのお囃子や踊りは長唄や歌舞伎として、また、郷土芸能として現在まで受け継がれています。
  • ここ数年、地方公共団体が制作するインターネット配信のPR動画が話題を集めています。新潟市西蒲区が、特色ある区づくり事業の一環として、武蔵野美術大学(東京都)の学生と制作した短編映画「にしかん」。今年、国際的な映像作品コンテスト「ニューヨークフェスティバル」で2部門受賞し、注目を集めています。映画作りに込めた思いを、映画製作に関わった人たちに伺います。
  • 「かまど」、「へっつい」、「おくどさん」。地域で呼び名は変わりますが、台所の煮炊き用熱源は長い間、薪をくべるかまどでした。都市ガスが普及し1950年代に一度は姿を消しましたが、近年「モノを燃やす」ことで熱を発生させ、炊飯する方法と道具がリバイバル。おいしさだけでなく、エコの観点からも注目を集めています。
  • 米の生産量日本一の新潟県では、食味ランキングで28年間特A評価の絶対王者「魚沼産コシヒカリ」から、2017年デビューの「新之助」まで、おいしい米が作られています。その米をさらにおいしく炊き上げるため、伝統の炊飯道具を復刻して、今の暮らしに合わせて改良し、広めようという動きがあります。その古くて新しいモノづくりの現場を訪ねました。
  • 新潟県の千町歩地主は、江戸時代に成長した家と、明治時代に発展した家とに分けられます。その後、大正時代には、市島家、伊藤家、白勢家、田巻家、斉藤家の5家が並び立ち、全国でも最大級の規模を誇りました。彼らは、経済だけでなく、壮麗な邸宅の建築やその保存によって、地域に大きな財産を残しました。