database

域文化 データベース

粟島浦村

海の幸に恵まれた小さな離島

粟島浦村は、新潟県北部の日本海に浮かぶ小さな島。美しい海岸線に囲まれ、夏のレジャースポットとして人気。佐渡や角田山などが見える矢ヶ鼻展望台、国の天然記念物に指定されているオオミズナギドリとウミウの繁殖地など、島ならではの景色や豊かな自然が魅力です。日本海は、寒流と暖流が混じり合う海域で豊かな漁場が形成されるため、多種多様な魚が集まります。そんな日本海に浮かぶ粟島は、別名「鯛の島」とも呼ばれています。春は産卵のために近海に集まる真鯛の水揚げが最盛期。他にもイナダ・アジ・ブリなど四季折々の天然魚を、明治期から伝わる定置網漁で漁獲しています。秋の風物詩として親しまれているのが「磯ダコ捕り」。竹棒を揺らしておびき寄せ、タコが巻き付いた瞬間を狙ってすくう漁です。島の海の幸を存分に堪能できる伝統的な郷土料理「わっぱ煮」は、旬の魚を使い焼けた石をわっぱに入れて煮る豪快な漁師料理です。

地域文化
データベース検索

  • 鮑・サザエ

    岩礁地帯の多い島周辺でアワビ・サザエが棲息している。餌となる海草も豊富である。サザエは外側に角が出ているのが通常の姿であるが、外海の荒波で育つものに角が出て、内海の穏やかなところで育つものに角がないという説がある。粟島の […]
  • じゃがいも

    粟島のジャガイモ(ダンシャク、メークイン)は知る人ぞ知る名産品。土質がアルカリ性で作物に適している。7月に収穫し、冬を越したものは甘みがいっそう増してくる。コロッケにしても一味うまさが違うと賞賛されている。秋に捕れる磯ダ […]
  • 粟島といえばタイ。5月から6月に産卵場所を求めて粟島周辺に寄ってくる。シーズンには3か所の大謀網で朝夕2回出て漁をする。昭和6年6月9日(1931年)に内浦で1万5千貫(38トン)捕れた記録がある。タイは海魚の王様、刺身 […]
  • 板碑

     板碑は、鎌倉時代から室町時代にかけて、先祖の追善や生前に後世の幸せを願う逆修の供養を目的として造立された板石塔婆のことである。江戸時代に盛んに造られた供養塔や講塔とは、似ているものの全く違った意味を持っている。  粟島 […]
  • やす突観音像

    康和年間(1099-1104)のある夏の夜、釜谷の六造という人が漁に出かけたところ、海底に不思議な光明を発見した。勇敢な六造はこれを見て、「良いものなら一やす、悪いものなら二やす。」と掛け声のもとに大モリを突き立て、見事 […]
  • 野生馬

    粟島には昭和初期まで、野生馬が生息していました。江戸時代の記録によればその数50~60頭。この野生馬、源義経が奥州へ落ち延びる途中解き放した馬が泳ぎ渡ったものという言い伝えがあります。残念ながら、やがて明治期になって捕獲 […]
  • 釜谷獅子舞

    島の暮らしの中で繰り返し繰り返し演じられてきた慶祝の歌舞・・・その代表的なものが「釜谷獅子舞」です。これは江戸時代に大日丸船主渡辺源四郎が蝦夷地松前から獅子頭を買い求めてきたところから始まったといわれています。その獅子舞 […]
  • わっぱ煮

    粟島ならではの「わっぱ煮」は焼いた石を使って料理する豪快な味わいだ。魚や具を切ってから海水で洗い少し焼き、真っ赤に焼いた石をさっと水につけ、わっぱに入れ、その熱で料理するもの。酒・ミソで味つけしネギなど薬味を加えると磯の […]
  • 岩ゆり

    初夏に、粟島をオレンジ色に彩るのはスカシゆりと呼ばれる岩ゆりです。昔のままの自然が今に生きる粟島ならではの美しい光景を楽しむことができます。 出典: 『粟島(観光ガイド)』 提供元:粟島観光案内所粟島観光協会