
file-80 受け継がれる伝統芸能(前編)
県立図書館おすすめ関連書籍
「もっと詳しく知りたい!」、「じっくり読みたい!」という方、こちらの関連書籍はいかがでしょうか。以下で紹介しました書籍は、新潟県立図書館で読むことができます。貸し出しも可能です。ぜひ、県立図書館へ足をお運び下さい。
▷『出羽・本歌・入羽:綾子舞、21世紀への伝承』
(柏崎市綾子舞後援会編・発行/1996年)請求記号:N/386/Ka26国の重要無形民俗文化財に綾子舞が指定されてから20年になることを記念して発行された本です。序章では、『歌舞伎図巻』で描かれた初期歌舞伎の踊りの場面と、綾子舞の写真とを対比させており、その手振りや姿がよく似ていることがわかります。第三章では「『あやこまい』ってなに?―綾子舞入門講座―」と題して、綾子舞の歴史や踊り、衣装や道具などについて解説しています。踊りの歌詞なども掲載されており、綾子舞について詳しく知りたい時に役立つ1冊です。
綾子舞については、その伝承に深く関わってこられた猪俣龍彩子(八四郎)氏が狂言や踊りを描いた画集『綾子舞画集:国指定民俗重要無形文化財』(猪俣龍彩子著・発行/1998年 請求記号:723 /I56)も、県立図書館で所蔵しています。
▷『越後の風流獅子踊り 1981』
(無形の民俗文化財記録第6集 新潟県教育委員会/1981年)請求記号:382 /N72越後、獅子、と聞くと「角兵衛獅子」を思い起こされる方も多いのではないでしょうか。本書の「Ⅰ 越後風流獅子踊概要」によれば、「風流獅子」とは下越地方に広く分布する一人立三匹獅子をいい、「角兵衛獅子」を生み出す素地になった、と記されています。
本書は、越後の風流獅子の伝承状況と芸能の構成及びその内容を調査した記録です。各地の獅子舞の概要が35件収められており、見附市小栗山の不動院に伝わる獅子舞についても、歌詞も含めて記録されています。
▷『中部地方の民俗芸能 1 新潟・富山』
(日本の民俗芸能調査報告書集成第8巻 新潟県教育委員会・富山県教育委員会編/海路書院/2005年)請求記号:N/386 /N725K平成7~8年に文化庁が企画し、国庫補助事業として各都道府県の教育委員会等が実施した民俗芸能緊急調査の報告書が収められたシリーズの1冊です。この中の「新潟県の民俗芸能」は、新潟県の民俗芸能の特徴や歴史などがまとめられた概要と、上中下越と佐渡の各地方に伝わる民俗芸能72件の記録からなる、県内の民俗芸能についての詳細な資料です。「和納の棒遣い」についても記録されています。
貴重な文化遺産として、これまで伝承されてきた民俗芸能を知ることは、これから将来に向けて発展・継承していくことの重要さを改めて認識する機会となります。また、祭りなどで実際に目にすると、その生き生きとした魅力に引きつけられることでしょう。
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