コスプレ、痛車(いたしゃ)、声優トークショーなどマンガ・アニメの魅力が楽しめる祭典「がたふぇすvol.7(第7回にいがたアニメ・マンガフェスティバル)」が10月29日(土)・30日(日)の2日間、新潟市の万代・古町・白山エリアを会場に開催されました。
がたふぇすは、「にいがたマンガ大賞フェスティバル」「新潟国際アニメ・マンガフェスティバル」「コスプレガタケット」の新潟三大マンガ・アニメイベントを、同時開催するかたちで平成23年(2011)の2月にスタート。複数の会場を回るイベントのため、第3回からは開催時期を気候のよい秋に変更し、趣向を凝らした企画で多くの来場者を魅了しています。
今回の万代エリアには、東京からフィギュアメーカーのグッドスマイルカンパニーが初参加。会場内の「ねんどろいど」シリーズ10周年を記念した特別モニュメントの前では、楽しそうに記念写真を撮影する人の姿も目立ちました。
「ねんどろいど」は、高さ約100mmの2.5頭身にデフォルメされたキャラクターフィギュアで、表情や手足など、パーツの組み換えを行うことでさまざまなポーズを取らせることができます。お気に入りの「ねんどろいど」を購入してうれしそうに抱えて帰る来場者の姿が、印象に残りました。
古町エリアのメイン会場「古町通(ふるまちどおり)」では、がたふぇす恒例の「コスプレパレード」が行われ、沿道から大きな声援が送られていました。
古町通で行われたイベントをいくつかご紹介します。まずは「『名探偵コナン』謎解きモンタージュラリー」。
「モンタージュラリー」の受付会場・新潟三越ではコナンの握手&撮影会も。
古町6番町モールで開催された「ミニ四駆がたふぇすカップ」。受付を済ませれば、誰でも参加オーケー。小学3年生以下のキッズクラスもあり、子どもから大人まで楽しめるイベントに。
アニメ・マンガのキャラクターと親和性が高いと言われている模型やミニ四駆。今回初めてタミヤによる「ミニ四駆 コンクールデレガンス」が開催されました。デレガンスとは四駆のプラモデルを買って自分で装飾すること。ミニ四駆の改造アイデアを競います。
審査は個性を重視。「新潟らしいものに惹かれますね」(上田さん)。1台仕上げるのに1ヶ月もかかった力作ぞろい。
こちらは「親子で作ろうミニ四駆」のコーナー。新潟市出身のプロモデラー野本憲一先生を講師に、親子でミニ四駆作りに挑戦します。
好きなプラモデルを選んで「いざ、挑戦」。まずは下になるシャシーから。「ネジを締める『ドライバー』は三条市の兼古製作所(かねこせいさくしょ)さんから提供してもらいました。使い心地がいいので、ぜひ体感してみてください」と野本さん。
組み立てが終わったらシールを貼って、マーカーで色を塗り完成へ。シールを台紙から剥がすときは、ピンセットが便利ですが尖っているので注意が必要です。
いよいよ完成。早速パチリ!親子で作るとうれしさも倍増ですね。
アニメ・マンガをテーマに、見るだけでなく、さまざまな体験ができる「がたふぇす」。 私も一念奮起してマンガ家に。早速チャレンジしてみま~す。
初心者向けマンガ講座を開講している新潟市マンガの家。ここなら、私も無理なくチャレンジできそうです。早速、講師の佐藤未来子先生に教えていただきました。
今回チャレンジしたのは、マンガを描くときに欠かせない「つけペン」。鉛筆で描いた下書きの上を、インクを付けたペンでなぞってマンガ原稿を完成させていきます。
「講座ではあらかじめ下書きをした用紙を使ってペン入れをしていきます。最初にペーパーでペン先に付いたインクを拭き取ります。手の脂やゴミを取り払ってインクがダマになるのを防ぎます」(佐藤先生)。
ペン先がアーチになっている方を上にしてペンを斜めに持ち、紙の繊維に引っかからないように上から下に“シュッシュッ”という感じで描いていきます。最後にどこをなぞるかは描き手の裁量です。「プロのマンガ家は、目を最後に描く方が多いですね。目や細い線を描くときは、細いタイプのペンを使用して丁寧に描きます」(佐藤先生)。
それでは、私もペン入れをしてみます。まずは、先生が描いた反対側(右側)をなぞります。なかなかきれいに描けません。気持ちが足りないのでしょうか? 「毎日描いてペンに慣れないと、なかなかきれいには描けませんよ」(佐藤先生)。
「マンガは通常白い用紙に黒いペンで描くものですが、ちょっと色味を変えたいなというときは、スクリーントーンというものを貼って灰色の部分を作って見せます」(佐藤先生)。そうすることで、白黒でも単調にならずに動きのある紙面になるのだそうです。なるほど、描くだけでなくそういう工夫があったのですね。とても勉強になりました。マンガの家では「つけペン体験」の他にも、「マンガ制作実演&マンガ道具体験」や「パソコンでマンガを描こう!体験」などを開催しています。皆さんも気軽に体験してみてはいかがでしょうか。
関連リンク
新潟市マンガの家
025-201-8923