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佐渡市

多彩な伝統芸能が息づく島

日本海に浮かぶ佐渡市は、金の採れる島として江戸時代に本格的な金銀山開発が進められ、鉱山により繁栄しました。各地の鉱山開発にも大きな影響を与えた佐渡の鉱山技術や経営方法は、日本の近代化の一翼を担ったともいわれています。特別天然記念物のトキが生息する島としても有名。野生復帰を目指して、地域ぐるみでビオトープ作りや里山の保全活動が行われています。また、多彩な伝統芸能が息づいていることも特徴。 島に移り住んだ知識人たちが伝えた貴族文化、鉱山の発展により江戸から持ち込まれた武家文化、北前船の商人たちが運んできた町人文化が融合して、独自の文化を築き上げてきました。九州の酒盛り唄をもとにした「佐渡おけさ」、鬼や獅子が五穀豊穣、大漁、家内安全を祈りながら集落を回る「鬼太鼓」は、佐渡の伝統芸能の顔となっています 。能が暮らしの中に溶け込んでいる全国でもめずらしい地域で、今でも30以上の能舞台が残されています。

地域文化
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  • 春日崎 

    鹿伏の岬端にある海岸段丘で、市街地はもちろん佐渡金山道遊の割戸(どうゆうのわれと)(国指定史跡)まで一望できる。能楽師の子であった初代奉行大久保長安は、この地に神社を建て能を催したのが、佐渡の能文化の始まりである。岬にあ […]
  • 尾平神社 

    祭神が海神を母とする天孫の子として海辺で生まれたという神話があり、安産の神として信仰者が多い。神社の社林を中心に、村の中央の安養寺付近まで約三〇〇メートル、島内一のタブ林があり、昭和四十九年町の天然記念物に指定された。 […]
  • 浜端洞穴遺跡(県指定文化財)

    海岸から約四十メートル入った位置にあるが、岩が構造的に弱いため、風浪によって浸蝕を受けて形成された海蝕洞穴である。昭和四十三・四十四年の発掘調査により、弥生式土器、ト骨等が出土し弥生時代から古墳時代にかけての洞穴遺跡であ […]
  • 北野神社 

    菅原道真公の御神体は海から上がったという伝承を持っており、海上安全、豊漁祈願の守護神として信仰されている。祭礼は八月二十五日に行われ、神輿、太鼓、獅子等がある。中でも神輿は別名「けんか神輿」と呼ばれ漁師の村らしく迫力満点 […]
  • 台ヶ鼻古墳(県指定文化財)

    七世紀後半に築かれたものと指定されるが、明治時代盗掘され天井石は全て失われ、奥壁の一部は取り去られている。この古墳は隅三角状持ち送り式天井の石室構築法で造られており、県内では他に例を見ない高句麗式のものである。昭和四十八 […]
  • 八房の梅 

    承久の乱の時、倒幕計画に積極的にかかわったとして佐渡に流された順徳上皇が、この地を訪れたとき、村人に大変いいもてなしをされたので、再び来たい(二度見たい)というのが、二見の名の由来と言われている。その時村人からおにぎりを […]
  • 龍吟寺(国指定文化財有)

    寺社帳には「開基は知れず、天正三年(一五七五)中興空円再建」とある。本尊は金銅聖観音であり、順徳上皇の持仏であったと伝えられている。この本尊聖観音は、相川で唯一の国指定有形文化財であり、天平の頃(八世紀中頃)唐の影響を受 […]
  • 田遊び神事・小比叡神社

    カラスやモグラなどが乱舞する、演技的な面が強い豊作祈願の神事芸能。 出典: 『佐渡百選』 提供元:佐渡市観光課 および佐渡観光協会
  • 御田植神事・五所神社

    古来より五所神社に伝わる神事で、県の無形民俗文化財に指定されている。その年の五穀豊穣を祈り、田植えの様子を神前で演じる。神事は女人禁制。 出典: 『佐渡百選』 提供元:佐渡市観光課 および佐渡観光協会
  • 田遊び神事・白山神社

    苗代から田植えまでの農事の様子を模擬的に演じ豊作を祈願する神事で、その年の厄年の人が厄払いを兼ねて出仕する。県の無形民俗文化財に指定されている。 出典: 『佐渡百選』 提供元:佐渡市観光課 および佐渡観光協会
  • 田起し踊り

    元来は庄屋の田起し田植え時の慰労の席で踊り唄われた。 出典: 『佐渡百選』 提供元:佐渡市観光課 および佐渡観光協会
  • 車田植え

    奈良時代の田植え神事を残す全国でも唯一の農耕行事。畦の三方から田の中央に進んだ3人が、半束の苗を田の中心に寄り合わせるように植えた後、車状に外側へ後ずさりしながら、丸く順に植え付けていく。国指定重要無形民俗文化財。 出典 […]